老人の一人暮らしはいつまで可能？家族ができるサポートとは？

老人の一人暮らしはいつまで可能なのでしょうか。
子供も自分の生活があるわけですし、少しでも長く親には元気で生活してほしいものですよね。
家族ができるサポート考えてみませんか。

現代社会は、少子化や核家族化、高齢化などが重なり、一人暮らしの高齢者が増加傾向にあります。なんと！2025年には国民の3人に1人が65歳以上になるといわれています。。。

高齢の親を持つ子供の心配は増えるばかりですが、当の親は「子供の世話にはならない」「世話にはなりたくない」「共同生活はしたくない」「まだまだ元気」と一人暮らしを続ける高齢者も少なくありません。
しかし家族にとっては、それが悩みの種になることもあるのではないでしょうか。

「病気になって気づかなかったら？」「事故に遭わないかしら？」「ちゃんと食事をしているだろうか？」と心配事を挙げればきりがありません。

そこで、老人の一人暮らしはいつまで可能なのか？家族ができるサポートは何があるのか？について紹介します。

老人の一人暮らしはいつまで可能？

歳をとっても心身ともに健康であれば、一人暮らしをしていても何も問題はありません。
子供にとって親の一人暮らしの安心材料となる一つが【親が色々な人と繋がりを持っている】という事。

家族が近くに住んでいれば、親の様子を見に行く事も可能ですが、遠方であれば気軽に行き来するのは難しくなります。
本当に健康であっても、顔が見えない状況では家族も不安に感じるものです。

しかし、サークル活動や長年続けている趣味の活動などをしている、ご近所さんと交流がある親であれば、常に人と何らかの関わりを持っているので、遠方に住む家族より、身近な友人の方が実は頼りになる事も多く、良いご近所や友達に恵まれている人なら家族にとっても安心に感じられるかもしれません。
また、そのような人とのつながりが老人を若さと健康を保つ理由になっていることも否めません。

そうはいっても、親は年々弱ってきます。
親の体調変化を他人任せにして、子供としては見過ごすことはできません。

一人暮らしは危険かも・・・と見られる兆候とは？

親がどれだけ一人暮らしをすることにこだわっても、危険な兆候（危ないかも・・・と家族が感じた場合）が見られる場合は、そのまま一人で生活をすることの可否を考え始めた方がよいでしょう。

例を挙げると

などです。

このような状況でそのままにしていると、物忘れから認知症という状況にもなりかねません。
いかに早い状態で一人暮らしの危険性に気づいて挙げられるかで、その後の家族の世話の度合いも変わってくるでしょう。

危険と思われる状態の一人暮らしを放っておくとどうなる？

家族も気づくことなく、一人暮らしの老人が認知症にかかるとどうようなことが考えられるでしょうか？

・まず第一に、地域のルールを守れなくなり、近所の住人とトラブルになることが考えられます。
例えば、収集日でない日にゴミを出したり、庭にゴミをため込んだりとか・・・

・大声で騒いだり、生活音（TVなど）が大きすぎたり・・・などもトラブルの原因の一つになるでしょう。

近所トラブルで怖いのは、ちょっと注意しただけで逆上して犯罪に発展するケース。
そのようなこともあるため、認知症高齢者を一人きりで生活させるのは問題が大きいといえます。

→→→実家のテレビの音がうるさい！親が難聴？家族のイライラをなくす対処法

老人の一人暮らしに家族ができるサポートとは？

日本の高齢化社会は今後進むばかり・・・老人の一人暮らし化増加は必須です！
親が「まだまだ元気！」と言っても、若いころのように動けるわけではありません。
親がどれだけ長く一人暮らしができるかどうかは、家族のサポートがとても重要になってきます。

一人暮らしの老人をサポートすることは、家族の努力だけでは困難です。
民間のサービスや地域のサポート体制の利用も一つの手段となるでしょう。

一人暮らしが心配な時に利用したいサポート

高齢化社会になりつつある現代。
高齢者に関わる様々なサポートは多岐に渡ります。
「子供なのに自分が世話をせず人の力を借りるなんて・・・」そんな遠慮はご法度です。
親の世話～介護は長い期間に渡ります。
一人で頑張りすぎずに、その方面（高齢者サポート）の知恵や力を借りるのも、長く世話をしていくコツと言えるでしょう。

地域包括支援センターの利用

地域包括支援センターとは、地域に住む高齢者をサポートするための公的な相談窓口です。
センターにはケアマネージャー、社会福祉士、保健師などが常駐しており、介護、医療、保健福祉といったそれぞれの専門的な立場からサポートしています。

高齢者にとって重要な介護サービスや保健福祉サービス、日常生活支援を行っていて、家族からの相談にも対応してくれます。

自治体のサービスを利用

各自治体では、一人暮らしの高齢者向けの支援サービスとして「安否確認」「緊急通報システムの設置」「外出支援」「サロンの開催」「金銭管理」などをサポートしてします。

また、介護保険を利用したサービスや、緊急通報装置のレンタル事業、徘徊高齢者などに向けた家族支援事業などの福祉サービスもあります。

サービス内容は自治体毎で若干の違いはあるものの、気になるサービスの有り無しは是非親が住んでいる自治体の福祉関係の窓口に相談することをおすすめします。

企業の見守りサービスを利用

最近では様々な企業が高齢者の見守りを支援しています。
IT技術を活用したセンサーで室内を監視するなどのサービス、訪問タイプの見守りサービス、警備会社などが展開する見守りサービスなど。

このような見守りサービスは、介護保険が適用されず全額自己負担となりますが、サービスによっては親の異常を早期発見できるというメリットがあります。

食生活のサポートをするサービスを利用

親と離れて暮らしていたり、一人暮らしの親だと「ちゃんと食事しているだろうか・・・」と心配になります。
目で確認できない分、不安が大きくなるということも言えますよね。

親は「ちゃんと食べてる！」と言っても、高齢にもなると、栄養のことはあまり考えず、お腹を満たせばよい・・・という人も多いようです。

自分1人の食事を準備するのに、毎日おかずを2～3品用意するのは、高齢者にとっては重労働！
だからと言って高カロリーのお惣菜やインスタント食品ばかりを食べるのは良くありません。

最近の配食サービスは、バランスの良い食事が売りです。
メニューもマンネリ化せず、毎日違うことから、食事が楽しくなるのではないでしょうか。

【配食サービス】は緊急性に対応できるサービスではありませんが、食生活は老人の一人暮らしを快適にするうえで大きな力を発揮するサポートであると思います。

→→→親の見守り【宅配弁当サービス】って本当に良いのかな？

家族ができること【一緒に暮らす】

状況にもよりますが、一番身近な家族ができることは、やはり【一緒に暮らすこと】でしょうか。
しかし、子供自身にも家庭があったり、仕事があったり、実家と離れたところに住んでいるなど、同居が難しい場合もたくさんあります。
親のことが心配なのにどうしようもない現状はあり得るのです。

そんなときは、公的な見守りサービスを活用するという手段もあります。
介護施設や訪問介護などのサービスを利用して、介護の専門家が毎日、あるいは定期的に接触するような状態をつくることも家族が親のためにできるサポートと言えるのではないでしょうか。

一人暮らしが限界の年齢は人それぞれです！

老人の一人暮らしがいつまで可能か？
一人暮らしの限界の年齢は人それぞれです。

しかし、親が元気なうちから、見守りサポートを取り入れておくことで、親の異常を早期発見出来たり、大事に至らずに済むことが可能となります。

早期発見で、その後の世話（介護）の度合いも変わってくるので、家庭にあったみまもりサポートを考えてみませんか。

老人の一人暮らしはいつまで可能？周囲の人ができるサポートとは？まとめ

老人とは言え、親本人が健康で、周りの環境にも恵まれた状況なら80代でも90代でも一人暮らしは可能だと言えるでしょう。

また、老人が元気に動けるうちは、働くことで社会との接点を持ったり、サークルやボランティア活動、自治体のグループ活動に参加するように家族が促してあげるのも良いかもしれません。
そうして社会とつながりがあることで一人暮らしでも生き生きと生活ができるのです。

プラス、高齢の親の不便さをできる限り減らしてあげるためにできるサポートに、
・地域包括支援センターの利用
・自治体のサービスの利用
・企業の見守りサービスの利用
・食生活サポートサービスの利用
などがあります。

「一人暮らしは寂しい・・・」というのでなく、「一人暮らしでも毎日が楽しい！」高齢の親がそう言って過ごせる生活環境を家族としては作ってあげたいものです。